それから半年程度は幸せな日々が続いた
親父は自分でお風呂に入ることもでき、トイレなども特に問題ないようだ。
たまに、間に合わないときもあるがおむつを嫌がることもなく履いている。
たまに思い出巡りかのように何々がしたいと言い出す親父だが 少しは親孝行をしようと何か所か連れて行ったことは今では良い思い出だ
フグ鍋を食べたいと言い出した親父。
そんなもの食えるのか??と私は思ったがどうしても食べたいとお店まで指定してきたので妻と母を連れ4人で行った。
その時が初めての妻と両親との食事をだった。
私の家庭は親子仲が悪く、今まで私が自立してからというもの一緒にご飯を食べたこともなかった。
結婚した時も妻は挨拶ていどに合わせただけで、両親とあまり会いたくない私は妻がいなければこのようなことのないまま両親との別れが待っていたに違いない。
本当に私にはもったいないほどの女性が嫁いでくれたものである。
妻がお手洗いに席を外した時に母はこういったのだ
「あんた、いい奥さん見つけたね。うちは親子の中は上手くいかんやったけど、夫婦の仲はいいけん、せめてあんたも夫婦は仲良くやりんしゃい。」
それは、それは、照れくさい瞬間だった。
家族楽しくそして私はどうしてよいのかわからないままフグ鍋、ふぐ刺しなどフグのコース料理に舌を巻かれたのである。
普段から私はお腹がいっぱいになればいいタイプなのでこのような高級なものを食べたことがなかった。
私は美味しい美味しいとお腹いっぱい食べたのは言うまでもない。
両親の事よりもご飯のおいしさに満足した私だったが、支払いの金額を見て驚愕した。。。
1人暮らしだったころの私の食費3か月分が1食でとんだのだ。。。。